これまでのあらすじ
木こりではストーリーが進まないと薄々気づいたイコプはついに幻術のレベルもしぶしぶ上げることにしたのだ!!
幻術士クエストを進める
さて、幻術士のクエストをしぶしぶ進めます。
前回までは、シルフィ〜さんが自然の大切さがわかったようでイマイチやっぱりわからない、私ぶっちゃけ都会育ちだから・・・みたいな感じでしたね。
そんな折、玄関を荒々しく叩く音が!来客です!
詳細はともかく、マクシミロアさんという一回で覚えにくい感じの名前の方が、ヤングアンテロープ・スタッグという3回くらいは繰り返して言ってもらわないと覚えられない名前の魔物のことで、もう大興奮!ということらしいです。
そのため多数の怪我人が出ているとのことで・・・、幻術士の癒しの力が必要とされているそうです。
「しかし・・・私は本来、森の木こり・・・そんな危ないところに出向くなんてちょっと・・・平和主義なんで・・・」
「イコプさん!何を言っているの!さあ怪我人を助けにいくわよ!」
「さあっイコプさん急いで!」
「はあ・・・」
ドタドタドタドタ
えっ
幻術士・・・様?
その時イコプは思った。悪くない、と。何故ならイコプはこのエオルゼアに降り立ってからというもの、いろんな人に「この新米冒険者がー」とか「このヒヨッコがー」とか怒られ続けていたからだ!「様」とか言われるのは久しぶりだった!アストルティアではもう3回くらい世界救ってたからめちゃめちゃ英雄扱いに慣れてたけど!そうやん!こういうのやん!そうか俺の冒険、こういうのが不足してたんやん!イコプはそう思った!
「迷える民よ 全て私に任せなさい」
シルフィーのピンチ
さて、そういう感じで結構やる気になって怪我人を救います。
隣では、シルフィーさんも頑張って回復させているようですね、
ほわわーといい感じで回復させています!
さすがシルフィー!いい感じの癒しの力やね!
プシャーーーー
わーすごい!眩しい!景気がいいな!
もうケアルというよりホーリーみたいなってるな!
と喜んで見ていたところ
あれっ!
どうしたシルフィー!
シルフィーの呪文が・・・使えなくなってしまった!?
気丈に振る舞うシルフィー・・・しかし、あきらかに調子が悪そうです。
そんな折、幻術士ギルドのマスターエ・スミ・ヤンさんが現れます。
このままでは、絶命した母と同じ道を辿ってしまうことになると、シルフィーを諭すエ・スミ・ヤン。
しかし、シルフィーは首を振り叫びました。
そう言って駆け出すシルフィー。
エ・スミ・ヤンは、深くため息をつくと、イコプ・ザ・モンスターを見つめ言いました。
「えっ なんで私が。ここはどう考えてもギルドマスターが行くべきで案件でしょう」
「私、気まずいの苦手で・・・」
「うーん・・・」
元気出せよシルフィー
彼女は、大木の影に隠れるようにして、1人佇んでいた。
その背中は小さく、うなだれて見えた。
かすかに震える華奢な肩が、彼女が泣いていることを示していた。
どんな言葉をかければいいのだろう。
彼女は幼き頃に母を失い、その幻影を追って生きてきた。
いつしか母と同じ魔力を手に入れた時、彼女はその魔力に母を重ねたはずだ。
暖かい慈愛の光をかざす時、その背には母の温もりを感じていた。
彼女にとって、母と自分を繋ぐ唯一の絆・・・それが幻術だった。
それが今、彼女の手から離れていく。
あの時の母と、同じように・・・
イコプは逡巡する中、しかし言葉は浮かばなかった。
そうだ、今の彼女を救う言葉なんて、存在しない。
彼女が背負った業は、ただの言葉で救えるほど軽いものではないんだ。
じゃあ、私にできることは・・・
そう、ただ・・・寄り添うことだ。
母も、幻術も、シルフィーの元を離れていった。
しかしイコプは違う。イコプ・ザ・モンスターは決して、シルフィーのそばを離れはしない。
それを、彼女に伝えよう。
私はうなづくと、シルフィーの背後に立った。
シルフィー・・・
俺はずっとそばにいるよ〜
いるよ〜
あっそうですか、すいませんでした
幻術士クエスト
完