光のイコプ

FF14超絶日常系


プレイヤーイベント「このサブ誰の子」解決編

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決着の時

 

「ということで、決まったわね」

 

かおりしゃんが結果を発表し終えたそのとき、一人の女が椅子から転げ落ちた。

 

「そんな・・・そんなバカなこと・・・だって、松崎は5人に当てられてるのよ!なんで私が・・・」

「確かに松崎は5人に見破られたわ。でも、それは逆に言えば、私たちの仲間であった証拠とも言える。逆に、誰にも見破られず、もっとも当てることができなかったあなたこそが、アシエンである可能性がもっとも高いというわけよ」

「・・・!」

「Amicyu Paniponi!あなたこそがアシエン・・・裏切り者のユダよ!さあ、観念しなさい!」

 

あなたは、量の手に滲んだ冷や汗を握りしめた。

かおりしゃんによって大きな黒いシートのようなもので覆いかぶされたAmicyuはモゴモゴとうめき叫び抵抗するも、レベル80の彼女の力には到底叶わない様子だった。

 

「このアシエンは私が責任もって然るべき制裁を加えておくわ・・・。それより、これで本当にみんなとの再会ができた気がするね」

 

かおりしゃんは微笑むと、見渡して言った。

周りのみんなも、安堵の表情を浮かべているようだ。

 

「じゃあ、改めて・・・404の再会の祝杯でもあげようか!みんな、グラスを持って!」

 

あなたは、琥珀色の液体の注がれた、淡いワイングラスを手に取る。

緊張の緩んだあなたに、違和感が訪れるのは、その液体を飲み干した後だった。

無味の、とろりとした液体。

遠い記憶にある、その液体の不思議な感覚はーあの時のー・・・。

 

あなたは、周りのみんなと同じように、大地に倒れた。

身体中に熱く焼け焦げるような感覚が訪れ、再び、意識が体から遠ざかっていく。

 

うっすらと視えた視界の端、俯くかおりしゃんの口の端は、笑っているようにみえた。

 

 

 

エピローグ

 

夜の港。その桟橋にはブラックシートに包まれた大きな何かと、ひとりの女性が立っていた。

女性はブラックシートを緩めると、その中に向けてぼそりと呟いた。

 

「ごめんね、ぺけぴー。でも、あなたが悪いのよ。一番成績が悪かったんだから・・・」

 

ブラックシートの中からは、悲鳴にも似た叫び声が漏れ出でる。

彼女は小さく首を降ると、シートの入り口を再び結んだ。

 

「さよならぺけぴー。404は絆のチーム。絆の強さを維持するにはね。綻びは切っていかないといけないの」

 

暗い水面に波紋が揺らいだ。

そして静かに、波紋は溶けて、消えていく。

あたりには静寂のみが訪れた。

 

「さて・・・帰るかなAnimaに。そろそろみんなも、転生してるころだよね!」

 

 

 

このサブ誰の子 in エオルゼア 完

 

 

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